毎年、年末が近づく頃に公認釣りインストラクター資格取得の講習と試験が細々とおこなわれています。
今年は、11月に東京、12月に名古屋と大阪(大阪は2年ぶり)で実施されます。
主催は、資格を公認している一般社団法人 全日本釣り団体協議会。下記がその募集告知ポスターです。
おそらく大手チェーンの釣具店を中心に貼り出されるかと思いますので、もし見かけたなら足を止めて、ざっとご覧いただけるとありがたいです。

未定となっている名古屋会場の期日と会場はそれぞれ
期日:2026年12月6日(日) 受付9:00〜/会場:名古屋港湾会館 とのことです。
受験資格は20才以上。釣り歴など、そのほかの制限はありません。
ポスターではわからないことが多々あるかと思います。
詳しくは全日本釣り団体協議会のwebサイトをご覧ください。
募集要項への直リンクはこちらから → 釣りインストラクター募集要項
当日のプログラムはいずれの会場も午前中に講習、午後から試験のはず。
講習には水産庁の釣人専門官が講師を務める講座もあります。
試験は「筆記+実技+面接」。筆記には論文問題があり1,000〜1,500字程度かと思います。
実技は鉤と糸、ヨリモドシと糸、糸と糸など基本的な結びができるかどうかを見るものです。
そのほかの注意点は受講受験料が10,000円かかること。
さらに、資格合格後の登録料に20,000円の計30,000円が必要なこと。個人的には結構な出費かと思います。
その後、3年ごとに資格の更新料5,000円が発生します。更新料は今後値上がりする可能性が高いです。
で、「時間も金も使って試験を受けて資格をとるメリットがあるのか?」ですが、
資格取得後、各地の公認釣りインストラクター連絡機構(JOFI)に所属すると以下のようなメリットがあります。
個人レベルの活動ではなかなか難しくかつ非効率なゴミ問題の対策や釣りのルール・マナーの啓蒙、次世代(子どもたち)へ釣りの楽しさを伝える活動など、釣りの未来を考えた活動が団体として効率よくできる
釣り業界の方々と利害関係抜きに話ができるとともに、釣りの現状に関する最新の情報をうかがえる
港湾部など、行政が管轄するエリアにおける釣り場の確保に関して折衝することができる(インストラクター資格取得後にマスターの資格を取得すればより中心的な立場で折衝が可能)
そのほかJOFIには、磯、船、投げ、渓流、鮎、ヘラ、ルアー、フライなどなど、さまざまなジャンルの釣り師が集まるため、各人と話をするだけで釣り全体の知見が深まります。また、JOFI大阪に限ればですが、釣りクラブにありがちな会長をトップにしたヒエラルキーもなく、個人的にはとても居心地がよいのもメリットかと。
逆にデメリットとして
活動が土日中心になるため、単純に自分の釣りの時間が削られる
というのが最大の悩みになるかと思います。土日が仕事の業種の場合は、活動自体がままならないかもしれません。
さて、東京会場/名古屋会場/大阪会場 の3ヵ所で資格取得の講習・試験がおこなわれるのは、釣りインストラクターの活動実績が多いエリアだからと推測します。JOFI東京、JOFI愛知、JOFI大阪をはじめ、JOFI奈良やJOFI広島など、全国レベルで見るとJOFIおよび公認釣りインストラクターの活動実態がある地域はかなり少数です。
よりよい釣り環境づくりをめざし、水産庁の後押しもあって立ち上がった組織でしたが年々、盛り下がっている気もします。JOFI兵庫が活動休止状態であった数年前に、神戸市港湾エリアのほとんどが釣り禁止になりましたが、もしあのときJOFI兵庫が稼働していれば、もう少しなんとかなったのかなと考えずにはいられません。
海面、内水面を問わず、水辺は国民みんなの財産であり、昔から大切な遊び(憩いの)場でした。釣りはそもそもひとつの遊びですが、突き詰めると自然や生命と向き合う生涯の趣味になりえます。自然や生命の尊さを学べる貴重な機会となります。そんな釣りの本質を文化として後世に伝え残すために、さまざまな角度から活動することを目的にしているのが釣りインストラクター制度です。
このまま衰退し、消滅するのはもったいないと思います。釣りの未来に少しでも興味をお持ちの方は、インストラクター資格を取得してみるのはどうでしょうか。
今回は、そんなところで。


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