海保、逮捕には至らず。

その日は、舞洲スポーツアイランド「シーサイドプロムナード釣り解放区」でのイベントにサポートで参加していました。シーサイドプロムナードの正面、夢洲の間を海上保安庁の巡視艇がときどき航行しているのですが、この日も1艇の巡視船が湾内から湾の外に向かい、左から右へと横切って行きます。それをなんとはなく眺めていると…。

湾外に出たと思った巡視艇が突然180°回頭し、プロムナード側に船を急接近させ、釣り解放区とはフェンスで仕切られている立入禁止区域に保安官2名が慌ただしく上陸。(なんなん?)と見ていると、立入禁止区域に侵入者がいた模様。(ああ、まずいな、釣り人かな?)とフェンス際まで見に行くと、どうやら釣り道具は持っていない様子。

保安官2名が20代に見える侵入者(男性)に10〜15分ほど話を聴いた後、口頭注意のみで男性は逮捕には至らずに解放されたようです。

今回、幸いというか、なんというか、逮捕に至らなかったのは釣り人ではなかったからかもしれません。

釣りでなければ「知らずに迷い込んだ」との言い訳もある程度通用し、侵入の常習犯でもなければ1度は大目に見られるでしょう。しかし、釣り人なら釣りという明らかな目的を持って自発的に立入禁止区域に侵入しているととらえられるはず。常習性まで疑われるかもしれず、逮捕に至った可能性も高いのではないかと思います。

昨年のこの時期、サゴシを狙いに何度がシーサイドプロムナード釣り解放区に出向きましたが、そのときもフェンス向こうの立入禁止区域に侵入している釣り人を何度か見かけました(呑ませとルアーの釣り人)。釣り禁止区域での釣りも悪質ですが、立入禁止区域への侵入は悪質さのレベルが違います。海保による逮捕も充分にあり得る犯罪行為です。逮捕者が続けば、せっかくの釣り解放区もおそらく閉鎖になるでしょう。

昭和の時代。水辺の立入禁止場所は今ほど多くなく、さらに禁止場所に侵入したとしても(ああ、釣りか)とかなり大目に見られていた節もありました。ざっくりと言えばおおらかな時代でした。それが、平成 → 令和と時代が進むにつれて社会のおおらかさが失われたのは確かでしょう。たとえば泉佐野・前島の波止(旧フェリー乗り場)はずっと立入禁止を黙認でしたが令和になり、ルールに基づき厳格に禁止となりました。それが良いとか、悪いとかの話ではなく、時代の変化というのは社会とそこに生きる人々の中から生まれた共通の空気や規範であるはず。外れると糾弾されるのは、はるか縄文とか弥生とか奈良時代でも変わらないのかと。

昔を知っている釣り人にとっては生きにくい、いや、釣りにくい世の中なのかもしれませんが、ルールとマナーを確認し、守りながら楽しむほかないのでしょう。釣果至上主義でなければまだまだ釣りも楽しいと、個人的には思いますが。

今回は、そんなところで。

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