淀川のスモールマウスバス

まったく知らなかったのですが、大阪の淀川にも普通にいるのですね、スモールマウスバス。

2年ほど前、大雨の後の増水のタイミングで淀川大堰より0.5〜1kmくらい下手のポイントでシーバス狙い。冠水した植物の際で「フィ〜〜ッシュ!」とよろこび、取り込んだけれどシーバスではない。ブラックバスでもない。

どこから見ても正真正銘のスモールマウスバス。35cm程度の成魚。ちなみにルアーはメガバス(年代物の)リップレスベイトFS。大堰の開放で淡水域から流され、落ちてきたのだろうけれど、そもそも淀川にスモールマウスが生息しているなんて、まったく知りませんでした。淀川のバスをせっせと追いかけていた20年近く前には、噂も耳にしませんでした。

これをきっかけに、YouTube内を「淀川」「バス釣り」etc.で検索するといくつもありますね、スモールの動画。

私がバスフィッシングにハマっていた1990〜2000年前後の頃は、名張川にいるらしいとか、近畿圏では「らしい」レベルで、狙って釣れるなんてまったくなかったのに、どこからどうやって生息域を拡げたのでしょう?

「釣り人の密放流だ」とか、「バスフィッシング業界の仕業だ」などと言われたりしますが、実際どうなのでしょう?

2005年6月1日に外来生物法(特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律)が施行された現状で、メーカー(業界)がリスクを負ってそこまでするほどのマーケット規模でもないような気が個人的にはします。私が所属するJOFI大阪の綿井代表は、JB(日本バスプロ協会)の副会長(だったはず)でもあり、バスフィッシング業界に半世紀以上携わってこられた方ですが以前、「スモールはダメだ!あれが広まったら大変なことになる」とバスフィッシング業界の先輩方々が昔から話していたと聞いたこともあります。

個人の密放流にしても相当組織的におこなわないと定着しなさそう?いや、ペアで10尾程度でも放つだけで増えるものなのでしょうか? ペット関係など、他に拡散するルートがあるのか?

真実を知っている方もおられるかもしれませんが。

一応、Gemini(AI)に訊くと「日本で確認されたのは1990年代初頭(1991年〜1992年頃)。場所は野尻湖、檜原湖。持ち込まれた理由は、釣り人が釣ることを楽しむ「ゲームフィッシング」の対象として、人間の手によって密放流(違法な放流)されたことが原因とされています」と、おっしゃいました。

JOFI奈良が奈良県の吉野川水系で釣獲調査をおこなっている(本年度も実施されているかは不明)など、鮎を放流・管理している淡水系の漁協でスモールマウスバス(およびブラウントラウト)は相当問題視されています。スモールはラージと異なり、冷水に強く、流れを好むのも鮎には脅威です。

まあ、これだけ世の中が便利になると人はもちろん、あらゆる動植物が想像を絶するレベルで世界を行き来しているはず。人が意図して海外の動植物を持ち運ぶ以外にも、船舶や航空機などに紛れて侵入することも多いのでは。

実際、大阪の南港魚釣り園護岸周辺では海の向こうから貨物船に乗ってきたらしい、見たこともないゴキブリによく出会います(南方系のサツマゴキブリらしいです)。自宅の裏には、触ると痛いアメリカオニアザミが自生していることに最近気づきました(妻が棘の被害を被りました)。これからも、そんなこんなの国内侵入を防ぐのは難しいかと。

生物はあらゆる手段を使ってその生息域を拡大するのが太古からの地球の歴史。鳥に果実を食べられた植物の種が、鳥のフンに紛れて拡散され、生息域を拡げるなどはその代表例でしょうか。

人間も地球上の一つの生物種として知恵と技術を駆使し、世界中に生息域を拡げたはずです。

人間が創り出したものや人間の意図などを図らずも利用して、さまざまな種が生息域を拡大するのも自然なのでは? と、思います。ただ、「自然物」「人工物」と明確に切り分ける考え(西洋系でしょうか?)の人にとってそれは、不自然なのも理解できます。

要は、「自然」を自分の中でどう定義しているかの違いなのでしょう。

個人的には、人間も自然の一部だろうし、2000年前の環境は今とは別物だっただろうし、2000年後の環境も今とは別物だろうと想像します。自然とは正誤のないひどく流動的なものなのだろうと思います。

いや、しかしここまで書いてきて、私は一体何が言いたかったのだろうか? 結論は? すみません、わかりません。

一つだけ言えるのは、スモールマウスバスはたいへん美味な魚と聞いており、近いうちにでも淀川の上流域なのかどこかで実釣してみて、もし釣れたなら持ち帰って食べてみようかな、です。

今回は、そんなところで(長尺駄文、お許しください)。

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