大阪港の埋立地、舞洲には2025年11月現在、3ヵ所の釣り開放区があります。
「常吉大橋下の護岸一帯」と「夢舞大橋下の護岸一帯」と、今回話題にしたい「舞洲シーサイドプロムナード」です(下記地図参照)。

舞洲シーサイドプロムナード釣り開放区の裏手には、2025年4月リニューアルオープンの The Day Osaka があります。敷地内にレストラン・ログハウス・キャンプ場などがある自然との共生をテーマにしたリゾート施設です。以前は、ホテル・ロッジ舞洲という名で営業されていたスポットで、釣り人の間では舞洲シーサイドプロムナード釣り開放区は「舞洲ロッジ裏」と呼ばれることが多くあります。


さてここからが、そのThe Day OSAKA(旧 ホテル・ロッジ舞洲)絡みの火種の話です。
現状ではわたし自身がなんとなく感じているだけの話でじつは、火種などこれっぽっちもないのかもしれませんが、それでもお知らせしておきたい事実を以下に3つほど。
1 [駐車場の問題]
舞洲シーサイドプロムナード釣り開放区のすぐ裏手に、とてもアクセスの良いコインパーキングがあります。
ただし、そこは The Day OSAKA(旧 ホテル・ロッジ舞洲)敷地内の駐車場でもあります。コインパーキングですから以前は、料金さえ支払えばホテルの関連施設を利用せずとも駐車できていた記憶があるのですが、2〜3年ほど前から、パーキングの入口に「施設利用者以外のご利用はご遠慮ください」的な内容の立て看板が設置されています。ホテル関連施設への来場者が増えたため、釣り人に割ける駐車スペースがなくなったのか、はたまた別の迷惑事案があったのかは定かではありませんが、釣り目的だけでこのパーキングを利用するのはあまりよろしくないようです。
舞洲シーサイドプロムナード釣り開放区を紹介しているwebサイトなどには情報の更新がされておらず依然として、至近の駐車スペースとして案内されていることもありますが、無駄ないざこざを避けるためにも、釣り場まで少し歩くことになりますが「舞洲緑地 東駐車場」の利用が賢明かと思われます。

2 [トイレの問題]
上記に続きまた、釣り開放区のすぐ裏手の話なのですが、そこにはきれいなトイレがあります。
釣り人には大助かりなこのトイレですが、こちらも The Day OSAKA(旧 ホテル・ロッジ舞洲)の敷地内ということでしょうか、「施設利用者以外のご利用はご遠慮ください」的な内容の貼り紙が掲示されています。
で、実際に利用して注意された話を聞いたこともあります。企業の敷地内のトイレですから「関係のない人間には使ってほしくない」というのはもちろん理解できるのですが、(生理現象なのだから、ちょっとくらいは…)の気持ちも、なきにしもあらずです。が、所有者(管理者)が禁止しているのですから、利用は控えるのが賢明かと。夕方から朝まで(何時から何時までなのかは正確には把握していません)、施錠し、使用できなくするくらい徹底されているので、よほど嫌がられているのでしょう。過去に、このトイレで釣具を洗ったとか、魚の内臓の処理をしたとかの迷惑行為があったのかもしれません(←憶測です)。
上の駐車場の項目でふれた「舞洲緑地 東駐車場」に公衆トイレがありますので、(歳とともにトイレが近くなった)わたし自身、釣り場に向かう前にトイレはこちらで済ませるようにしています。

3 「開放区域外(禁止区域)での釣り」
わたし自身、舞洲シーサイドプロムナードを訪れる機会はさほど多くないのですが、訪れた際には必ず(大袈裟でなく必ず)、釣り開放区域外で竿出しされている人を見かけます。釣り解放区は混んでいる。ゆったり、のんびり、自分の釣りがしたい。わかります、その気持ち。わたしが100%、そんな釣り人ですから。あるいは、釣り開放区域外ならいつでも空いていて、釣り座が確保できないかもといった心配をしなくてもいいという、自分勝手な理由からでしょうか。
でも、大阪港全面釣り禁止の危機から釣り人の手で勝ち取った釣り開放区(←よければ参照ください)至近の釣り禁止エリアで釣りをするのは最悪です。開放区自体が消滅する可能性をはらんでいます。
(誰も見ちゃいないだろう)とお考えかもしれませんが、そんなことはありません。
たとえば同じ舞洲の釣り開放区、夢舞大橋下の護岸では定期的に大阪府釣り団体協議会のメンバーが大阪港湾局からの依頼のもと、定期的に巡回しているはずです。隣接するシーサイドプロムナードが見られていないはずはないと思います。さらには、植栽管理等の作業をおこなう市の職員も見ているのではないでしょうか。
どうしても、人混みを避けてのんびり釣りをしたいのであれば釣り禁止ではない、人の少ない釣り場を自分で見つけて欲しいものです。もちろん今や誰も知らない穴場など、ほぼないでしょう。空いている釣り場は釣果の安定した一級ポイントでもないでしょう。でもそこはご自身の腕や読みで、納得できる釣果をあげてもらいたいものです。それも、さかな釣りの大きな醍醐味なのではと思いますから。

1つ目の駐車場と、2つ目のトイレに関する The Day OSAKA(旧 ホテル・ロッジ舞洲)の対応から、火種がくすぶっているのでは?と個人的に感じただけで、本当はなにもないのかもしれません。けれど、昔ほど社会が寛容ではなく、釣り人のマナーやモラルにも厳しい目が向けられている昨今、誰かの迷惑になってはいないかと常に周りに気を配り、想像力を働かせ、トラブルを事前に回避する必要があるかと考える次第です。
3つ目の釣り開放区域外での釣りに関しては、同じ釣り人として気持ちはわかります。開放区が狭いという意見もきっとあるでしょう。しかし、ルールはルールです。特に、海に向かって右手側、安全策のないエリアに入っている釣り人が万一落水事故でも起こせば、舞洲全体が釣り禁止になることは間違いないかと思います。今はなんとか我慢してルールに従い、そのうえで開放区拡大に向けての機運を作り出すことが、未来の釣りにつながるのではないかと思う次第です。
あと、決定事項かどうかは確認が取れていませんが、なにかの工事で近いうちにここ、舞洲シーサイドプロムナードがしばらく閉鎖されるという話を最近耳にしました。
釣り人がマナーよく釣りを楽しみ、釣りという趣味が一般社会に好意的に受け入れられているならば、代替の釣り開放区の設定などの交渉ができるのかもしれませんが、現状のありさまでは話にならないかと。逆に、本当にプロムナードが工事閉鎖された場合、工事終了後、釣り開放区が白紙に戻される可能性すらあるのではないかと危惧しております。
今回は、そんなところで。



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