釣りと認知と加齢臭

まずお断りしておきます。

当記事の内容は医学的知見や裏付けになんらもとづくものではなく、あくまでも私自身の経験からのお話とご理解いただき、ご覧いただければ幸いです。

大阪府釣りインストラクター連絡機構の一員として、40歳過ぎから活動を始めてはや15年ほど。

その間、活動を共にしてきた会員のみなさんのほとんどは人生の先輩方。もっとストレートに言えば、「爺さん」ばかりです。で、当初から不思議に思っていたのは、2ヵ月に1度実施されるJOFI大阪の連絡会(役員会)などで集まり、話し合いをしていても「おじいちゃんの臭い」、いわゆる加齢臭を一切感じないこと。60歳、70歳代の爺さんが20名程度集うなか、本当に不思議でした。加齢臭対策のボディソープや消臭フレグランスなどを使用している「しゃれ爺」には見えず…(万一、万全の対策をされていたならゴメンナサイ)。

これはもしかすると、いくつになっても釣り教室などを通して社会と接触を持ち続け、活動的なモチベーションを保ち続けていることが、カラダに良い影響をもたらしているのではないのかと、密かに思っている次第です。

また、人生の先輩方は歳上であるが故に先立たれてしまわれ、悲しいお別れを経験することも多くあります。ただ、「あの人もいよいよ呆けてしまって、もう活動もできないそうだ」といった話はまだ一度も聞いたことがありません。80歳近く、あるいは超えて、足元が覚束なくなっても頭は(心も)意外なほどしっかりしています。これについては、たまたま認知症関連の因子を持たない人が集まったという可能性を否定できませんが、それよりも、釣りとの関連性から考える方が自然かと思います。

釣りをそこそこ本気でやっておられる方ならわかると思いますが、釣りの最中はもちろん、釣行前から釣行後、もっと言えば毎日、あれやこれやと考えを巡らせているものです。それは、釣りをしない人にとってはまったく想像がつかないレベルのものでしょう。このひとつの物事に集中して思案、思考する状態(あるいは常態)が、脳細胞の活性化に大いに役立っているのではないかと。

実際、釣りを本気の趣味にしていると、「呆けるヒマなんか、ない」。

釣りは生涯の趣味と言われることがありますが、アウトドアでの健康的な活動に加えてじつは、先人は認知が怪しくなるのを防ぐ効果も含めてそう言ったのではないかと思えるほどです。

以上が、私の経験からの考察です。

釣りを始めたり、釣りにのめり込むことは、もしかすると老い先を明るくしてくれるかもしれません。

もちろん、大切な老後資金を釣りにかかる費用で喰いつぶしてしまったり、

家族をかえりみずに遠征を続けて家を疎かにしたり、

いまどき話題の老害ドライバーになってしまう危険性など、など、

過剰に釣りにのめり込むことで生じるデメリットは山のようにあります。それでも、熱中しながら冷静さも保ち、メリットとデメリットのバランスをとりながら魚釣りを楽しむことで人生を謳歌している方々を、私はたくさん知っています。

今回は、そんなところで。

P.S.

トップページ記事一覧横のアイキャッチ画像は2025.03.30におこなわれた第29回JOFI大阪総会後の参加者集合写真です。JOFI大阪 広報部の私ですが、写真はみなさんの許可なく使用しております(ごめんなさい)。たぶん、おそらく、みなさんお心が広い方々ばかりですので、咎められることはないかと思いますが、万一、問題がある場合はJOFI大阪 広報部 部長まで直接ご連絡くださいませ。